たった一回の授業で29点アップ!! 無料モニターの生徒さん”大橋くん”

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この記事は、私の教え子である大橋くんが英語のテストスコアを、まさかの29点も引き上げるまでの興奮に満ちた話です。驚くべきことに、たった1回の英語の授業で29点も上げることができました。我々が共に過ごしたその時間を通して、大橋くんの進歩、変容、そしてその瞬間瞬間を皆様にお伝えすることで、私の教え方、特に英語と数学の教授法が、どのように生徒たちの成長、理解力向上、そして未来への道筋に影響を与えているのかについて、より具体的なイメージをお持ちいただけることでしょう。

あるいは、私がどのように生徒さんの可能性を引き出し、最善の結果を導き出すための方法法について、興味深くご覧いただけることと思います。驚きの29点アップ、その舞台裏を共有しながら、一緒にこの軌跡を辿りましょう。

目次

第一章:大橋君との初めての出会いと成績の分析

私と大橋君が初めて顔を合わせたのは、私が提供する無料モニター授業でご自宅にお伺いしたときです。これは、授業料が発生しない、体験型のプログラムで、私の授業を直接試すためのものです。その日、私は大橋君のお宅を訪れ、最初の10分間は彼と彼の両親を交えて、彼の現状や懸念事項について語り合いました。大橋君はとても明るい中学3年生で、野球部のライトを務めているとのことでした。

私が事前に彼の直近の成績を用意してもらうようお願いしていたので、お母様は大橋君が2年生だった時の成績をテーブルの上に置いてくれました。「なんとなく成績が伸び悩んでいて…」と、彼のお母様は不安そうにおっしゃっていました。その成績表を目の前にして、私は一瞬静かになり、頭の中で情報を分析し始めました。

私が以前見た3年生の1学期中間テストの成績に基づいて、「これは短期間で成績が上がるタイプの生徒だ」という直感が私に湧き上がりました。内申点はほとんどが3で、定期テストでは得点にばらつきが見られ、社会が最も得意で、英語が最も苦手なようでした。特に英語は驚くべきことに20点以下でした!大橋君のお母様が私に連絡してくれたのも、おそらくこれが原因だと思われました。

しかし、この「短期的に成績が上がる」という感じ取った直感を確かめるためには、さらに詳しく情報を探る必要がありました。そこで、少し雑談を交えながら、大橋君の部活動の状況や学校生活、そしてこれまでの学習に対するイメージについて確認しました。それらの話を終えた後、私たちは本題である90分間の無料授業に移りました。

第二章:初めての授業は数学から – 数学のルーチンワーク

最初の授業は生徒の成績を見るところから始まり、その成績に基づいて私がどの科目を教えるかを決定します。特に数学と英語は、私の得意分野であり、多くの生徒がこれらの科目を苦手としています。そのため、私の授業では数学か英語のどちらかを必ず教えることにしています。そしてこの日、私は数学を教えることに決めました。

私は階段を上って、大橋くんの部屋へと足を運びました。この日は彼の部屋を使って授業を行うことになっていました。場所としては、生徒の部屋だけでなくリビングやキッチンの隅でも授業をすることがあります。ご両親の目の届く場所で授業を行うのは、私にとっても楽しい経験です。

大橋くんの部屋は、彼が所属する野球部のメンバーらしい清潔でシンプルな部屋でした。その部屋はどこか私の高校生時代の部屋を彷彿とさせました。大橋くんは私が来るとすぐに学習机に座り、私が座るのを静かに待ってくれました。私が座るとすぐに、「とりあえず数学をやる」と私の意志を伝え、彼に問題集とノートを出すようにお願いしました。野球部らしいテキパキとした動きで彼は準備を始めました。

その間に私はゆっくりと1枚のプリントを取り出しました。そのプリントは「数学最初の問題」で、これは私の数学の授業でのルーティーンとなっている内容です。「数学最初の問題」は小学校レベルの分数や割り算、中学1年生の方程式などの基本的な問題を確認するためのものです。これを5分程度で生徒に解いてもらうことが私の数学授業の初めのステップです。特に数学が苦手と自認している生徒にはまずこれを出します。

テスト前だったので、できれば早くテスト範囲に移りたかったのですが、我慢して「数学最初の問題」から始めました。その結果から、大橋くんは特に桁数が多い筆算の割り算に苦手意識を持っていることが明らかになりました。簡単な割り算は問題なく解けるのですが、筆算を必要とするものは間違えてしまっていました。

私の生徒の中には、中学生でありながら通分ができない生徒や、中学1年生の時の方程式が解けない生徒もいます。しかし、長い期間授業を続けることで、かつては数学が苦手だった生徒が数学を好きになる例も少なくありません。実際に数学科に興味を持つ生徒が現れたり、国立大学の数学科に受かった生徒もいます(結局、その生徒は高度な統計学を用いる心理学の分野に進みました)。これらの経験は私の教育方法の一部を形成し、これからの授業のための新たなエネルギーを与えてくれます。

数学の基本的な問題に取り組んだ後、今度はテスト範囲、すなわち平方根に移行しました。平方根というテーマは家庭教師の能力を大いに試す分野です。なぜなら、”ルート”という表現は理解しにくいからです。しかし、それが理解しにくいからと言って私たちは逃げません。理解が難しい生徒に対しては、何度も説明するだけでなく、異なる角度から説明を試みます。大橋くんの場合、彼は簡単な説明で納得するタイプの生徒でした。したがって、私たちは次々と進み、テスト範囲の一部でもあった因数分解も完了させました。

1回の授業で数学の全範囲を教えることができたのは、私が特別に優れているわけではなく、学校の授業があるおかげです。学校の授業がなければ、1回90分の授業で全範囲を終わらせることはできません。そのため、私は心から学校の先生に感謝しています。

数学を教えていると、時間があっという間に過ぎてしまい、90分が終わってしまいました。階段を降りて、大橋くんの両親に彼の進捗状況を報告しました。彼の理解力が優れていること、彼の記憶力については継続的に観察しなければならないという点、そして自習を工夫して行う必要があるということを伝えました。

私は一方的に「自習をするべきです」と伝えるタイプではありません。むしろ、なぜ生徒が自習をしないのか、どうすれば自習をできるようになるのかを一緒に考えるタイプです。つまり、生徒の学習環境を変え、自習を促進するための提案をします。この時点で、返金保証のキャンペーンを実施していたので、2回の返金保証対象授業の日程を決めてから、その場を後にしました。

このように、数学の授業はただ生徒に知識を伝えるだけでなく、生徒の能力を伸ばし、自学自習の能力を育てる重要な場となります。授業のすべての瞬間が、生徒の成長と自立に寄与する素晴らしい機会となります。

そしてここで私が特に強調したいのが、「返金保証」キャンペーンです。返金保証とは、無料モニターの後の2回の授業でご満足いただけなかった場合、返金するサービスです。この返金保証キャンペーンは、私の授業に自信を持っている証でもあり、生徒さんとご両親がリスクなく私の授業を試す機会を提供するものです。私は、返金保証対象の2回の授業の日程を大橋君のご両親と確認した後、授業を終了しました。

第三章:二回目の授業は英語 – 英語のコツ

二回目の授業は特別な日でした。なんと言っても、日曜日のこの日の翌日が期末試験の日でした。最初の授業が平日だったのとは対照的に、今回は週末の授業であり、大橋君の最後のチャンスでした。我々は直前まで、どの科目を主題にするか悩んでいました。数学の復習をするべきか、それとも英語を中心に進めるべきか。しかし、最終的に私は英語に絞り込む決心をしました。なぜなら、大橋君の前回の英語テストが20点以下だったからです。

さらに重要なことに、もしも今回の期末試験で英語の得点が再び20点以下だと、内申点に「2」がつくことになります。それは、大橋君にとっても私にとっても、絶対に避けなければならない結果でした。そこで、期末試験前日のこの授業では、全力で英語を攻略することを決めました。大橋君自身も「2は取りたくない」と強く語っていました。それに対して、私は彼のその強い思いに全力で応えようと心に決めました。そして、実はこの授業の結果、大橋君の英語の得点は29点アップしました。もちろん、内申点に2はつきませんでした。では、私たちは一体どうやって、一度の授業で英語の得点を29点も上げることができたのでしょうか?その一部をここで公開します。

英語の指導にあたって、私が最も意識していることは、英語と日本語の違いです。このことは一見当然のように思えるかもしれませんが、実際には生徒たちはこの違いに気づくことなく英語を学んでいることが多いです。特に中学生の場合、日本語と英語の違いについて深く考えたことがないという生徒が大半です。

私は教科書に問題があると考えています。教科書は間違いなく優れた知識を持つ人々によって作られていますが、その文法の説明が足りていないと感じています。さらに言えば、教科書のレベルと入試のレベルが完全に一致していないという問題もあります。これは中学生だけでなく、高校生にも言えることです。

文法は基本的に、日本語と英語の違いそのものです。しかし、教科書には、この違いがほとんど書かれていません。特に、語順の違いは最も重要な例です。英語では語順が非常に重要で、最初に学ぶべきルールの一つです。その理由は、日本語とは全く異なるからです。日本語では語順を変えても意味はほとんど変わらないのですが、英語ではそれができません。

この日本語と英語との違いについて

気づかせてあげるだけで、生徒の英語へのアプローチは劇的に変わります。大橋君の英語の成績が飛躍的に改善したのは、彼がこの事実に気づいたからだと私は確信しています。さらに、90分という短い時間の中で、我々はさまざまな手法を試しました。効果が長期的に上がる音読、英文法を理解するために欠かせない品詞の説明、そしてもちろん、今回の試験範囲に含まれていた現在完了の説明も行いました。

このような活動が終わったあと、あっという間に90分が過ぎ、帰る時間が来てしまいました。大橋君のお母様とお父様に挨拶をして、私はその日の授業を終えました。

この話から学べることは、時には一つの視点の転換だけで、大きな成果が生まれることがあるということです。大橋君が見せた成果は、彼自身の努力だけでなく、新たな視点から学ぶことの力を示しています。

第四章:そして、ドキドキの結果 – 感情と成績

私が一緒に旅を始めた三日目の授業は、最初の学期の期末試験の結果を聞くことから始まりました。お父さんお母さんの優しい微笑みが私を迎え、そこからは予感が湧き上がりました。「もしかして、テスト結果は上々だったのだろうか?」という感じで、心躍る思いで階段を駆け上がりました。

私が大橋君の部屋に到着したとき、彼の第一声は予想外の「イマイチ」でした。彼の言葉を聞いた瞬間、「ああ、もしかしてもっと時間をかけて丁寧に教えるべきだったのか?」という後悔の感情が私を襲いました。しかし、彼の具体的なスコアを見たとき、私は驚きました。数学と国語のスコアは確かに理想的ではありませんでしたが、英語は前回に比べて29点もアップし、社会では高得点圏での8点アップ、さらに理科も好調でした。

「なぜイマイチなの?点数上がってるよ」と私が大橋君に問いかけると、「分かっていたはずなのに解けなかった問題があって、それがすごく悔しいんです」と彼は答えました。私は、生徒が自身の感情、特にこの場合の「悔しさ」を動機付けとして使うことで、学習結果が全体的に向上しやすいということを経験から知っています。大橋君がこのテストでの結果に対して悔しいと感じていることは、彼の成績が今後、順調に伸びる可能性を示しており、私自身の期待感を高める材料となりました。

その日の授業では、我々が初回の授業で取り組んだ「数学最初の問題」の結果を基に、大橋君が数学の計算問題でどこでつまずいているかを見つけ出す活動に専念しました。結果からは、彼が桁数が多い割り算や方程式の問題に苦戦していることが明らかになりました。方程式は基本的な問題は解けていましたが、分数や少数が絡む複雑な問題では間違える傾向にありました。私は彼に対して方程式の基本的な仕組みを説明し、確認のための宿題を出してその日の授業を終えました。

宿題という学習方法に対して否定的な生徒もいることは私も承知しています。そのような生徒に対しては、すぐに宿題を出すのではなく、まずは点数が上がることを体感させ、次に宿題の重要性を理解してもらうよう段階的にアプローチします。そんな私が大橋君に「宿題を出してもいい?」と尋ねると、「はい、お願いします」と彼が快く応じてくれました。その返答には、彼の意志の強さと大きな成長が感じられました。

現在、大橋君は自分の目指していた高校に無事合格し、生き生きとした高校生活をエンジョイしています。彼は英検準2級の試験に向けて一生懸命頑張っている日々を送っています。彼の旅はまだ続いているのです。

追伸:10分延長

二日目の授業について、一つ特筆すべきエピソードがありました。その日は予定よりも10分ほど授業時間を延長し、社会科の学習に焦点を当ててみました。大橋くんは社会が得意科目だと以前に教えてくれたことがありましたが、その日はなぜか彼から「自信がない」という言葉を聞きました。幸いにも、その日は彼の次の授業が予定されておらず、私は彼に対して社会科の要点だけを説明する時間を確保することができました。

社会科の中でも特に歴史は、まさに一つの物語と言えます。私たちが学ぶべきは、過去に生きていた人々や歴史上の人物の感情を理解し、それを覚えることです。このアプローチを用いると、教材の内容を覚えることが容易になるのです。もちろん、少々デフォルメや創作要素も混じりますが、これが教える楽しさを一層増してくれます。

この日の授業中、大橋君は始終、とても楽しそうに私の説明を聞いていました。彼の興味深そうな様子と熱心な姿勢は、私にとっても教えることが一層楽しくなる要因でした。彼の反応は、教育者としての私の努力と工夫が彼にとって有意義であることを示してくれました。

さて、私が授業時間を延長し、社会科の要点を説明した結果どうなったのでしょうか?それは次回のブログで続きをご覧いただきたいと思います。その時には、この10分間の授業延長が大橋君にどのような影響を与え、彼の学習にどのように反映されたのかを詳細にご紹介できることでしょう。一つ言えるのは、歴史を物語として捉えることで、学習の楽しさと理解の深さが一層増すことです。それが私たちの二日目の授業から得られた貴重な教訓でした。